歯周病を防ぐセルフケア|京都の歯科医師が教える毎日の習慣
こんにちは。京都市西京区の佐々木歯科医院、副院長の佐々木継泰です。
歯周病は日本人が歯を失う原因の第一位。全世界で最も多くの人がかかる感染症としてギネスにも登録されています。以前の記事「歯周病がメタボリックドミノの引き金に?」でも全身への影響をお伝えしましたが、今回は「毎日何をすればいいか」に焦点を当てます。
歯周病はなぜ気づきにくいのか

歯周病の厄介なところは、かなり進行するまで自覚症状が乏しいこと。痛みがないまま歯を支える骨が少しずつ溶けていき、気づいた時には歯がグラグラしている。「サイレントディジーズ(静かな病気)」と呼ばれる所以です。
厚生労働省 e-ヘルスネットでも、歯周病が糖尿病、心臓病、脳卒中などの全身疾患と関連していることが紹介されています。お口の中だけの問題ではないんですね。
毎日のセルフケア——基本の3つ

1. 歯ブラシだけでは6割しか取れない
歯ブラシでのブラッシングで除去できる歯垢(プラーク)は、実は全体の約60%と言われています。残りの40%は歯と歯の間に残っている。
だからこそ歯間ケアが必要です。デンタルフロスか歯間ブラシを毎日使ってください。「面倒くさい」という方が多いのですが、これをやるかやらないかで歯周病のリスクは大きく変わります。
2. 磨き方のポイント
歯ブラシは毛先を歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、小刻みに動かします。力を入れすぎるとかえって歯茎を傷めるので、ペンを持つような軽い力で。1本ずつ丁寧に、全部で3分以上かけるのが理想です。
歯並びが悪い方は特に磨き残しが多くなりがちです。歯が重なっている部分や傾いている部分は歯ブラシの毛先が届きにくく、そこに細菌が繁殖する。矯正治療で歯並びを整えることは、実は歯周病予防にも直結するんです。歯列矯正の詳細もあわせてご覧ください。
3. 舌の清掃も忘れずに
口臭の原因の約6割は舌苔(ぜったい)——舌の表面に付着した細菌の塊です。歯磨きの後に舌ブラシで舌の表面を軽くこするだけで、口臭はかなり改善します。やりすぎは舌を傷めるので、1日1回、奥から手前に軽く数回で十分です。
定期検診——プロのケアが必要な理由

セルフケアだけでは限界がある
どんなに丁寧にセルフケアをしても、歯石(プラークが石灰化したもの)は自分では除去できません。歯石は歯ブラシでは取れませんし、放置すると歯茎の炎症を悪化させます。
当院では定期的なメンテナンスとして、現状の説明(虫歯・歯周病の状態)、歯のクリーニング(歯石除去・PMTC)、セルフケアのアドバイスを行っています。以前の記事「歯のメンテナンスはなぜ重要?」でも詳しくお話ししています。
推奨する通院頻度
歯周病のリスクが低い方は半年に1回、リスクが高い方や歯周病治療後の方は3ヶ月に1回のメンテナンスをお勧めしています。インプラントをされている方はさらにこまめなメンテナンスが必要です。
歯周病と噛み合わせの関係

歯周病が進行すると歯を支える骨が減り、歯がグラつき始めます。するとかみ合わせが変わり、特定の歯に過度な力がかかる。その歯の歯周病がさらに悪化する——という悪循環に陥ることがあります。
当院ではK7マシンによる噛み合わせの検査も行っていますので、歯周病と噛み合わせの問題を同時にケアすることが可能です。ホリスティック治療の観点から、お口全体のバランスを見た治療を大切にしています。
桂駅周辺・西京区にお住まいで、歯周病が気になる方は当院の定期検診をご利用ください。担当歯科医師のプロフィールもどうぞ。
治療についての重要事項
- 治療内容: 歯周病予防・治療(ブラッシング指導、歯石除去、歯周ポケット検査、必要に応じた歯周外科治療)
- 費用: 定期検診・クリーニングは保険適用。歯周組織再生療法等は自由診療の場合あり
- 治療期間: 定期検診は1回30〜60分、歯周病治療は症状により数ヶ月〜
- リスク・副作用: 歯石除去後に一時的な歯のしみ、歯茎の違和感が出る場合があります
- ※一部の治療は自由診療となる場合があります。
- ※治療効果には個人差があります。
佐々木歯科医院
副院長 佐々木 継泰
- 国際顎頭蓋機能学会 日本部会 認定医
- 国際顎頭蓋機能学会 マスター
- 京都歯科医療技術専門学校 運営委員
- 京都市立大枝小学校 学校医
075-391-1460