インプラントは何年持つ?寿命を延ばすメンテナンスの重要性
こんにちは。京都市西京区の佐々木歯科医院、副院長の佐々木継泰です。
「インプラントって何年くらい持つんですか?」——インプラントを検討されている方から必ず聞かれる質問です。答えは「メンテナンス次第」としか言いようがない。適切にケアすれば10年、20年と使い続けることは十分に可能ですが、メンテナンスを怠れば数年で駄目になることもあります。
インプラントの寿命を左右するもの

インプラント周囲炎——天然歯の歯周病と同じ
インプラントが「駄目になる」最大の原因は、インプラント周囲炎です。これは天然歯の歯周病と同じメカニズムで起こる炎症で、インプラントの周りの歯茎が腫れ、進行すると骨が溶けてインプラントがグラグラになり、最悪の場合は脱落します。
インプラントには天然歯にある歯根膜(歯と骨の間のクッション)がないため、細菌感染に対する防御機能が天然歯よりも弱い。だからこそ、天然歯以上にケアが重要なんですね。
厚生労働省 e-ヘルスネットでも歯周病の全身への影響が解説されていますが、インプラント周囲炎も同様に全身の健康に影響しうるものです。
噛み合わせの影響
もう一つの大きな要因が噛み合わせです。インプラントには歯根膜がないため、歯ぎしりやくいしばりの力がもろに骨に伝わる。実際、インプラントが失敗するケースのかなりの割合が、歯ぎしりとくいしばりの強い方だと言われています。
当院ではインプラント治療の前にK7マシンで噛み合わせを検査し、問題があれば先に噛み合わせの改善を行います。以前の記事「その頭痛、噛み合わせが原因かもしれません」でもお伝えしましたが、噛み合わせの問題は歯科治療全般の成否に関わります。
その他のリスク因子
喫煙はインプラントの予後を悪化させる最大の生活習慣因子です。当院の症例でも、インプラント治療の前に禁煙をお願いしたケースがあり、患者さまに大変熱心に取り組んでいただきました。
糖尿病も血糖コントロールが不十分だとインプラントと骨の結合に影響します(目安: 空腹時血糖100〜140mg/dl、HbA1c 7%以下)。
メンテナンスの内容と頻度

当院のメンテナンスプログラム
インプラント治療後のメンテナンスでは、以下を行います。
インプラント周囲の歯茎の状態確認(腫れ・出血・ポケットの深さ)。インプラント体の動揺チェック。噛み合わせの確認と調整。プロフェッショナルクリーニング(歯石除去・PMTC)。レントゲンによる骨の状態確認(必要時)。セルフケアの指導・確認。
推奨する通院頻度は1〜3ヶ月ごと。3ヶ月に1回、30分程度。天然歯の定期検診と同じ感覚で通っていただければ結構です。
日々のセルフケア
ご自宅では、通常の歯磨きに加えて、インプラント周囲の丁寧なブラッシングとフロスまたは歯間ブラシの使用をお願いしています。インプラントと歯茎の境目は特に汚れが溜まりやすいので、意識的にケアしてください。
当院のインプラント治療

当院ではインプラント専門医が治療を行い、CT検査とシミュレーション(55,000円・税込)にもとづいた精密な治療計画を立てています。チタンインプラントに加え、金属を使わないジルコニアインプラントにも対応。
手術時には麻酔科認定医による静脈鎮静も可能です。インプラント治療の詳細もご覧ください。
桂駅周辺にお住まいの方であれば、定期メンテナンスの通院も負担になりにくいかと思います。担当歯科医師のプロフィールもどうぞ。
治療についての重要事項
- 治療内容: インプラント治療およびメンテナンス
- 費用: シミュレーション55,000円〜、治療費は症例により異なる(税込・自由診療のため保険適用外)
- 治療期間: 3〜6ヶ月。メンテナンスは生涯にわたり1〜3ヶ月ごと
- リスク・副作用: インプラント周囲炎、上部構造の破損、噛み合わせの変化。定期メンテナンスを怠ると脱落のリスクが高まります
- ※自由診療は公的医療保険が適用されない診療です。
- ※治療効果には個人差があります。
佐々木歯科医院
副院長 佐々木 継泰
- 国際顎頭蓋機能学会 日本部会 認定医
- 国際顎頭蓋機能学会 マスター
- 京都歯科医療技術専門学校 運営委員
- 京都市立大枝小学校 学校医
075-391-1460